前立腺肥大の漢方薬

前立腺肥大の漢方療法に用いられている薬

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

比較的体力のある人で、めまい、のぼせ、頭痛、下腹部痛、肩こりなどの症状がある場合に用います。前立腺肥大のほか、宮内膜炎、月経不順、月経困難、冷え症、更年期障害、肩こり、めまい、便秘、打撲傷、皮膚炎、皮下出血、痔出血などの治療に有効です。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

手足が冷えやすい、疲れやすい、尿量が減少した、口渇などの症状がみられる場合に用いられます。排尿困難、むくみ、かすみ目などに有効で、高齢者に処方されることの多い漢方薬です。

清心蓮子飲(せいしんれんしいん)

比較的体力が低下し胃腸が弱い人で、全身に倦怠感がある場合の頻尿、排尿痛、残尿感などに用いられます。前立腺肥大のほか、膀胱炎、尿道炎、排尿痛などに有効です。

猪苓湯(ちょれいとう)

体力が中等度の人で、頻尿、尿量減少、排尿困難、排尿痛、残尿感などがある場合に用いられます。尿道炎、膀胱炎、腎炎、ネフローゼ症候群、腎臓結石、腎臓炎、むくみ、血尿などに有効です。

猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)

皮膚が乾燥して色つやが悪く、胃腸障害がない人の排尿困難、排尿痛、頻尿、残尿感などに用いられます。前立腺肥大のほか、膀胱炎、尿道炎、慢性腎炎などに有効です。

        



前立腺がんの治療:内分泌療法(ホルモン療法)

<strong>前立腺がん</strong>の内分泌療法とは、体内のホルモンを抑制したり、ホルモンを投与したりするなど、ホルモンを使って行う治療法です。

前立腺は男性ホルモンのテストステロンと強い関わりがあります。

テストステロンの分泌を抑えると前立腺が縮小する事がわかっています。

テストステロンの分泌を薬剤などによって抑制し、<strong>前立腺がん</strong>を小さくするのが内分泌治療の特徴です。

内分泌治療にはいくつかの治療法がありますが、テストステロンの働きを遮断してガンの増殖を防ぐ治療法です。



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前立腺がんの発症のリスク

前立腺がんは男性だけに発症するがんで、さらに高齢の方に多く発症しています。

従って男性の高齢者に高いリスクがあります。

日常の食生活においては乳製品をよく食べる方は、あまり食べないという方に比べると1.5倍のリスクが高まるといわれています。

乳製品は健康な身体作りに必要なものですから、この結果だけで判断することはできませんが、乳製品が前立腺がんに発症する原因になるかと言えば、乳脂肪とカルシウムが前立腺に悪い影響を及ぼすと考えられています。

職業においてもその種類によってリスクが異なります。これは職業によって変わるものではなく、勤務形態によってリスクが異なります。

これは日勤を行っている方と夜勤だけ行っている方と、昼夜交代で勤務している方を調査したところ、日勤だけを行っている方の前立腺がんに罹るリスクを1とすれば、夜勤だけを行っている方が1.5倍ほどのリスクが伴い、昼夜交代勤務を行っている方はそのリスクは3倍以上と、高い結果が出ました。

職業で昼夜交代勤務を行っている方はたくさんおられますが、この昼夜勤務の方が前立腺がんのリスクが高い理由は、人が持っている体内時計に関係しています。

人の身体が刻む体内時計は24時間を周期に生活のリズムを刻んでいますが、これが数日の間隔で不規則に変わることで、発症のリスクが高まります。




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